見出し画像

【株式会社Amazia】マンガ編集者のシゴトとは?

こんにちは、株式会社Amaziaマンガ編集チームリーダーのIです。
今回は入社後のお仕事をイメージしやすいよう、マンガ編集者のシゴト内容について紹介したいと思います。

編集リーダーI プロフィール
東京都出身
Amaziaには2023年1月に入社、以降マンガ編集に従事。
マンガ編集歴は約17年。
趣味は温泉、岩盤浴、猫カフェ、野球観戦。
最近の好きなマンガは「ドラフトキング」


マンガ編集者には主に6つの役割があります。「スカウト」「クリエイター」「ディレクター」「プロデューサー」「マネージャー」「エージェント」です。

それぞれの役割に沿って、具体的な仕事内容を紹介していきます。

《スカウト》才能や原作の発掘

どのようなマンガであっても「探すこと」からすべては始まります。
漫画家、原作者、イラストレーター、デザイナー、取材協力者といった、マンガ制作に直接携わる方々。

ライトノベル、文芸小説、ゲーム、アニメ、ドラマ、映画といった、マンガ原作となりうる様々なメディアのコンテンツ。

ゲームメーカー、映像ソフトメーカー、ノベル投稿サイト運営会社といった、マンガ原作の権利元や発売元、配信元となる協力企業。

こういった世の中のあらゆる分野にアンテナを巡らせ、読者に少しでも新鮮で面白いマンガを提供するための才能や作品を発掘することが、マンガ編集者のシゴトの第一歩です。

《クリエイター》作品の創造

漫画家やマンガ原作を発掘したら、次はひとつの作品としてのマンガを生み出します。

漫画家によるオリジナル企画の場合、打ち合わせを重ねてジャンル(バトル、スポーツ、ラブコメなど)、主人公はじめメインキャラクターの人物像、ストーリー展開、マンガとしてのセールスポイントなどを練り上げていきます。

マンガで取り扱う題材によっては、施設や専門家への取材を行うこともあります。題材に対する理解を深めること、主人公の人物像を掘り下げること、作画用の資料写真を撮ることなどがそのねらいです。

コミカライズ企画の場合、まずは漫画家と共に原作を読み込みます。打ち合わせを重ねて、原作のお話をどこまでマンガにしていくか、マンガで特に力を入れて描写したいシーンはどこか、マンガオリジナルの要素は何になるかなどを検討していきます。

原作に描写されていないこと、漫画家さんだけではイメージしづらいことについては、編集者から原作者や権利元に問い合わせしていきます。
どちらの場合でも、漫画家さんにお任せではなく、積極的にアイデアを出してより面白い作品をめざしていくのも、マンガ編集者のシゴトです。

《ディレクター》品質向上と進行管理

マンガを生み出したところで、次はマンガを1冊の電子書籍や紙書籍に出版するにあたって、少しでも面白くなるように、なるべく滞りのないように進めていきます。

まずは、漫画家が実際にマンガ原稿を執筆していく中でのチェック業務です。

キャラクターデザイン、プロット、ネーム、下絵といった、完成原稿へ至るまでに生じる制作素材をひと通り確認します。各工程において、より魅力的なキャラクターを描き出すため、より面白いストーリー展開にするための相談・提案もしていきます。

完成原稿を受け取ることができたら、写植の流し込み、タイトルロゴデザイン、紹介文の作成、電子書籍の場合は配信用データの作成、紙書籍の場合は印刷用データの作成といった、出版物として世に送り出すための作業をしていきます。

この工程においては、社内の専門部署や、デザイナー・配信用データ制作会社・製版会社・印刷所といった外部の制作委託先とのやり取りが多くなります。

上記のような一連の流れを見渡す「司令塔」として、各工程における品質向上と進行管理を行っていくのも、マンガ編集者のシゴトです。


《プロデューサー》報酬・契約と販売促進

編集者はマンガを作るだけでなく、マンガを取り巻く報酬や契約、出来上がったマンガを1人でも多くの読者に読んでもらえるよう販売促進にも関わります。

漫画家への執筆依頼にあたっては、原稿料や印税といった報酬をいくらお支払いするのかを交渉して決めていきます。制作委託先についても、依頼する作業の内容や量に応じた制作費用を決めていきます。

これらについては編集部で規定のあることが多く、編集長や編集局長、社長といった事業責任者とも相談しながら正式な条件を決めていきます。

そのようにして決めた条件は、「出版契約書」「業務委託契約書」といった形で契約書を作成して締結していきます。漫画家をはじめ相手先や社内の法務担当者と相談し、相互に不満のない契約書になるよう調整していきます。

販売促進については社内の営業担当に主導してもらいますが、漫画家の協力が必要な業務については編集者も積極的に関わります。書店限定の特典や店頭POPの執筆・制作などです。

電子書籍の場合は、無料・割引キャンペーンや電子書店での広告展開、特定書店での先行配信など、様々な販売促進が行われています。作品内容に応じた施策については、編集者も企画していくことがあります。

上記のような、映像や音楽のプロデューサーが担当されているようなシゴトについても、マンガ編集者が関わっていくことができます。

《マネージャー》漫画家の相談役

マンガ制作の過程で生じるあらゆる問題について相談に乗り、漫画家が少しでも快適な環境で執筆していけるよう整えるのも、マンガ編集者のシゴトです。

漫画家は個人事業主として、マンガ執筆・アシスタント雇用・支出入の管理・契約書の締結といった、全ての業務をお一人で行っていることが圧倒的に多いです。

ところが、そのひとつひとつについて学ぶ機会や施設は非常に少ないため、マンガを描くこと以外の業務に苦労されている方々が多いです。

マンガ編集者は一人で10~20人の漫画家を同時に担当していることが多く、老若男女さまざまな環境でのマンガ執筆を知ることができています。過去の事例などを元にして解決策の提案を行っていくことで、漫画家が悩み少なくマンガ執筆に集中していけるようにします。

《エージェント》漫画家の代理人

生み出したマンガがヒットすると、アニメ化・ドラマ化・ゲーム化などのメディアミックス、フィギュアや缶バッジなどのグッズ展開、海外への翻訳出版・配信など、マンガ及びマンガから生み出されたキャラクターが様々な形で広がっていきます。

その際、漫画家の創作意図に沿った形で進められているかどうか、マンガやキャラクターのイメージに反したものでないかどうかなどの監修が必要です。会社によっては、専門部署ではなくマンガ編集者のシゴトであることもあります。

メディアミックスにおいては製作委員会への参加、グッズ展開においては制作仕様や試作品の確認、海外への翻訳出版・配信においては地域性や宗教観に配慮したローカライズ作業の監修などを行っていきます。

また、新聞・雑誌・TV番組などからのインタビュー、漫画やアニメに関連したイベントの出演、書店でのサイン会開催といった、漫画家本人に対する依頼もあります。その際に窓口を務めると共に、インタビューやサイン会に立ち合うことで、漫画家が問題なく対応できるようコーディネートすることも、マンガ編集者のシゴトのひとつです。


マンガ編集者の働き方について・・・

ここまで紹介してきたように、マンガ編集者のシゴトは多方面に渡っています。その分、昼夜問わず働いている方も多く、時間的な側面でハードワークをイメージされる方もいらっしゃるかと思います。

当社では、無理のない範囲で働いていただけるよう労働環境の整備に取り組んでいます。

平均残業時間/深夜残業の禁止

当社の場合、全社の平均残業時間が11.3時間と短く、会社としても深夜10時以降の深夜残業は禁止されています。

フレックスタイム制度

編集担当はフレックスタイム制度が導入されていて(コアタイム 11:00~15:00)柔軟な働き方が可能です。

在宅勤務制度

全社的に在宅勤務制度(週2出社)が導入されています。
在宅時のコミュニケーション方法などは、以下の記事にまとめていますので参考にしていただければと思います。


一方で、限りある時間の中でパフォーマンスを最大限出していく働き方が当社では求められます。例えば、連載遅延が発生する場合は早めに報告、連絡、相談するなどし意思決定のスピードをあげていくことや、日々の業務を効率化していくなどの対応が当社では求められます。

株式会社Amaziaでは、現在マンガ編集者やリーダー、編集長候補の方を募集しています。また、マンガ編集者になってみたいという方も募集しています。一緒にチームを大きくしたい!ヒット作を生み出したい!様々なチャレンジをしてみたい!という方からのご応募を是非お待ちしています。






みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

株式会社Amaziaでは新しいメンバーを積極的に採用しています!詳しくは採用ページをご覧ください!